次は下描きを元に綺麗な線を引いていきましょう。
日々練習はしていても、なかなか綺麗な線が引けないという初心者のかたは多いのではないでしょうか。
私も、デジタル漫画を始めた頃は苦労しました。
でも、今回お伝えするコツを全て実践すれば、辛いトレーニングを積み重ねることなく綺麗な線を引くことができるようになります。
それでは、行ってみましょう。
デジタル漫画で綺麗な線を引くコツの全て
綺麗な線を引くコツを最初に全てご紹介したいと思います。
手ブレ補正をMAXに設定
線は上から下にかけて引く
ペン滑りを防止
手ブレ補正をMAXに設定
私がおすすめしているCLIP STUDIO PAINTだけではなく、ほとんどのペイントツールには「手ブレ補正機能」が備わっています。
この機能は設定を強くすればするほど、なめらかな線を引くことができます。
デメリットとしては、動作が鈍くなります。ワンテンポ動作が遅れる感覚があります。ペンは止めているのに、線は引かれ続けているような。
こんな風に言えば伝わるでしょうか。
でも、それらは解消することができます。
それは、「線を止める」や「線を曲げる」一歩手前でペンのスピードを緩めることです。
線は上から下にかけて引く
腕をスムーズに動かしやすいのは「上から下に動かす時」と「左から右に動かす時」です。その逆は描きにくいですよね。(右利きの場合)
なので、上記のように動かせるようにタブレットや、キャンバスを回転させて描くようにすると良いです。

慣れてくると、下から上へも線が引けるようになります。
ペン滑りを防止
それでも線が綺麗に引けないというかたはペン先が滑っていませんか?
iPadのディスプレイ表面はガラスで覆われています。
そして、Apple pencilのペン先はプラスチックなので、ペンが滑るんです。
そんな時は「ペーパーライク保護フィルム」を貼れば全く滑らなくなります。
各社から販売されていますので、自分にあったものを使ってみてくださいね。
デジタル漫画の下書きを清書する手順
それでは、綺麗に線を引くコツを意識して清書してみましょう。
この記事では、次の機能を使いますが、必要に応じて解説していきますので安心して読み進めてください。
線画レイヤ作成
Gペンツール
用紙の回転
取り消し
やり直し
すでに下書きをした絵をもとに線画(清書)を描いていきたいと思います。まだ、下書きをされていない方はこちらの記事をご覧ください。
線画はこれから新しく作成する「線画レイヤー」に描きます。他のレイヤーと分けることで、線画を描いたり消したりした操作が下書きレイヤーなど、他のレイヤーに影響を与えません。間違っても、下書き、線、色を全て1枚のレイヤーに描かないようにしましょう。
下書きレイヤーを選択している状態で「レイヤー」メニューから「新規ラスターレイヤー」を選びます。すると下書きレイヤーの上にレイヤーが作成されます。名称を「線画」に変更しておきましょう。
下の絵は、全ての線を引いた状態です。これだけの線を引く場合、引いた線が気に食わないなんてことがよく有ります。そういった場合は、消しゴムで消して描き直すのではなく、「取り消し機能」を使います。
キャンバスを2本指で同時にタップします。するとたった今行った操作が取り消されます。1本線を引いたならば、その線が消えます。

線画が下書きとずれている箇所が有りますが、それは線を引いている最中に、「あ、こう引いた方がいいな」と思ったのでアドリブで変更したものです。
最初は下書きに忠実に線を引いていった方がいいですが、それだと勢いがない線になりますので、もし線を引いていて下書きを無視したくなったら是非自分の気持ちを優先させてみてください。
まとめ
線をキレイに引くコツはペンツールの「手ぶれ補正機能」をMAXにすることだった!
ただし、使いこなすのにはコツがあり、それは「ペンを止めたい箇所や、線を曲げたい少し手前でペンを動かす速度を減速させる」だった!
あとは、ペンは上から下へ動かす。もし横線を引きたい場合はキャンバスを回転させると良さそうだ!
ペン先の滑り防止に「ペーパーライク保護フィルム」が有効。
などをご紹介させていただきました。
最後まで読んでいただき有難うございました。