デジタル漫画の色塗りは楽しいですよね。
そんな色塗りにもいくつかのコツや、上手に色を塗るための秘訣が存在します。
とても簡単なことですが、知ると知らないとでは大違い!
あとで気がついて「しまった〜」と思う場合もあります。
私が初心者の頃から使っている手順をご紹介したいと思いますので、是非一度試して見てくださいね。
ここまでくれば、完成まであと一歩!
それでは行きましょう!
色塗りの秘訣
それでは、色塗りの秘訣をご紹介します!
色レイヤーは1つにすべし
塗り残し発見のために最下層レイヤーの色をかえる
塗り残しは原始的は方法で塗る
影は真っ黒で塗るべし
色レイヤーは一つにすべし
色は、色専用のレイヤーに塗った方がいいでしょう。理由は線と色が影響し合うので、うまく作業を進めることができないんです。例えば、色だけを消しゴムツールで消したかったのに、線まで一緒に消してしまった!などです。
色レイヤーをどの位置に作ればいいかわからない場合は次の記事を参考にしてください。
人によっては色パーツ(例えば、肌、髪、目・・・など)ごとにレイヤーを分けていますが、初心者のうちは1つのレイヤーに色を塗っても全く支障はありません。パーツごとにレイヤーを分けると、色を塗るたびにレイヤーを選びなおさなければなりません。
これは非常に手間です。
それでは色を塗っていきましょう。
塗りつぶしツールでパーツごとに色を塗ります。塗りつぶしツールの種類と設定内容は次の通りです。参考にしてみてください。
塗りつぶりツールは「他レイヤーを参照」を使います。その際の設定内容は次の通りです。
隣接ピクセルをたどるはチェック
隙間とじは5(ゲージは3番目)
色の誤差は0
複数参照は「全てのレイヤー」
不透明度100
アンチエイリアスはなし
最下層レイヤーの色をかえる
特に鋭角にとがった形には塗り残しが多く発生します。
初心者に見過ごされやすいのが塗り残しです。
慣れていないうちは気がつかないものです。
そこで、気がつきやすいように用紙(最下層レイヤー)の色を緑にします。そうすることで、塗り残した部分が緑に光ますのですぐに気づくことができます。
それでは、どれだけの塗り残しがあるのかを見てみましょう。
画像の一部ですが、塗り残された箇所が赤い部分です。
こんなに沢山あるんです。
用紙が白だったら気づかない箇所もありそうですね。

これからこの塗り残し部分を塗っていくわけですが、ツールには、様々な便利ツールがあります。そのものズバリ「塗り残し部分を塗る」なんて機能もあります。しかし使用するためにはコツが必要です。ですから初心者のうちは、ペンツールで一つひとつ丁寧に塗り進めた方が結果として速いです。以上が、色塗りの説明でした。
塗り残しは原始的は方法で塗る
塗り残しは色塗りにおいてよくあることなので、ツールにも「塗り残し部分を塗る」ための機能が備わっています。
しかし、初心者でも簡単に扱えるかと言うとそうではありません。
使った結果、まだ塗り直しがあるぐらいなら良いのですが、周りの線などにも影響を与え、何が何だかわからなくなり、その結果時間だけが過ぎていくと言う・・・
恐ろしいループに突入していきます。
ですから初心者のうちは、ペンツールで一つひとつ丁寧に塗り進めた方が結果として速いです。
影は真っ黒で塗るべし
影を描くためには、色レイヤーの上に「影レイヤー」を作成し、そこに影を塗っていきます。作成するレイヤーの場所がよくわからない場合は次の記事を参考にしてみてくださいね。
作成したレイヤーに対し「下のレイヤーでクリッピング」設定をしておけば、はみ出さずに塗ることができます。また、レイヤーの種類を「乗算」に変更します。
「レイヤー」メニューから「レイヤー設定」を選択し「下のレイヤーでクリッピング」にチェックを入れます。
レイヤーツールパレットに種類を選択できるセレクトボックスがあります。標準は「通常」となっていますが、ここを「乗算」に変更します。
あとは、影レイヤーに黒色(真っ黒)を塗っていくだけです。髪の毛、肌、口など気にせずに黒色で塗っていってください。いちいち色を作成しなくてもいいので非常に楽にぬれます。
最後の仕上げです。
影レイヤーの不透明度を下げていってください。真っ黒だった影の色が薄くなると思います。これで影の濃さを調整してください。
私は不透明度40%から60%を好んで設定しています。
以上です。作業後はこんな感じになりました。

まとめ
初心者の場合、色レイヤーはパーツごとではなく、1つにした方が作業が簡単になるという話や、塗り残し発見のコツ、塗り残しは原始的は方法で丁寧に塗っていった方が最終的に作業ははかどりますよという話をさせていただきました。
また、絵の魅力が格段とアップする影塗りを簡単に行い、しかも調整もお手軽にできる方法もお伝えしました。
最後まで読んでいただき有難うございました。